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ミーハナイトの歴史は古く、1940年代には米国人Mr.G.F.Meehanが特殊黒鉛化剤により強靭鋳鉄の製法を発見しました。そして英国人Mr.O.Smally(黒鉛の析出状態をコントロールすることにより、各種の材質を作れる方法を発明)と協力してさらに研究開発を行い高級鋳物製法の科学的管理方法を確立したのです。
その後両者は米国にMeehanite Metal Corporationを設立しこの技術をミーハナイトライセンシーとして契約し広く技術指導を行っています。ミーハナイトメタルはミーハナイト・ライセンシーとして認定された工場でのみ製造することができるのです。三井ミーハナイト・メタルも創業当初よりライセンシー認証をうけ、ミーハナイトメタルを製造しております。
ミーハナイトメタルはいくつものノウ・ハウに基づいて製造されます。まず第一には、鋳造品に要求される機械的性質に応じた溶湯をつくりだすことです。化学成分のみならず、黒鉛核の量で決まる過冷度を管理しそこに接種を施すことにより強靱な材質をつくりだします。ミーハナイトプロセスは溶解、材質管理にとどまらず、鋳造方案に関する技法をはじめ、鋳物製造全般に対し総合的に体系化された技術を駆使したものです。
鋼は成分を変化させること、適切な熱処理を施すことで、通常の生活空間ではあり得ない高温高圧、低温高圧の環境に耐え、各種酸などに対する耐腐食性や必要耐摩耗性を与えることができる材料です。
さらに鋳鋼はこの鋼に鋳造技術、溶接技術を加えることで、他加工法には見られない複雑な形状を一体化し、剛性に優れ、気密性の高い素材となることが特徴です。
この特徴を遺憾なく発揮し、お客様には安心して使用していただくためには高い品質とその品質保証体制がカギとなります。
このために、三次元CADでの湯流れ・凝固シュミレーション技術を取り入れ質の高い技術を構築しつつ、複数の溶解炉及び熱処理炉を有することで各種材質への対応を可能とすることを長年推進して参りました。
品質保証体制としましては、各種分析装置はもとより、各種製品に対応するため4線源での放射線設備を初めとした各種非破壊検査の実施ができる工場としています。
NK、LRを初めとする各種船級の認定工場としていただいておりますが、
ISO9001の取得を行いお客様にはより安心していただける品質保証体制とし船舶・各種プラント・発変電設備・車両・建設機械・自動車等巾の広い産業分野にまたがり製品を供給しております。
多品種少量生産の中でより高度化、多様化していく品質要求に対応し
お客様に満足していただくための体制を日々進歩させています。